ソフトウェアローカリゼーション:成功のための4つのヒント
※本記事は、英語の記事に機械翻訳をかけて、ポストエディット後にリライト処理をしたものです。 |
海外でビジネスを展開するには、ユーザーインターフェイス(UI)のローカリゼーションをソフトウェアプロジェクトに組み込む必要があります。しかし、それは「補足的な作業」と見なされることが多いのが現状です。アジャイル開発チームは2週間のリリースサイクルの間、構造化フローで作業しますが、終盤になって初めて、UI 翻訳の欠落、遅延、または誤訳が原因による製品リリースの中止が発生する可能性があることに気付くのです。
それでも、ある人は英語が残った状態でリリースしたり、UIでロケールが正しく設定されないままリリースしたりするように言うかもしれません。翻訳は不完全な言語ファイルで翻訳会社に送られ、誤訳が含まれている恐れがある場合はレビュー担当者に送られます。そうしてアップデートされていくことによって、UIは次回以降のリリースで修正されていくでしょう。しかし、これは正しいことであるはずもなく、一部の国では法律に違反することであり、絶対になくすべきことです。
優れたツールとベストプラクティスを組み合わせれば、複数の言語にローカライズされたソフトウェアの定期的なアップデートを、毎回適切なタイミングで簡単にリリースできるようになります。なぜこれが重要なのでしょうか?それは、あなたの組織から文書化されていないような業務がなくなり、ワークフローがより合理的になることを意味するからです。顧客のユーザーエクスペリエンスにとって、ロケール固有のコンポーネントが追加され、顧客自身の言語でUIが表示されることは、とても重要なことなのです。
目次[非表示]
- 1.成功への4つのヒント
- 1.1.1. ビジネスケース(企画書)を作成する
- 1.2.2. 社内の利害関係者を把握する
- 1.3.3. 開発ワークフローにローカライズを組み込む
- 1.4.4. 適切なツールを使用する
- 2.まとめ
成功への4つのヒント
1. ビジネスケース(企画書)を作成する
優れたローカリゼーション作業はコストとリソースを大量に消費する一方、結果を定量化するのが困難です。翻訳されたすばらしい成果物ができあがるだけです。しかし、次の視点でビジネスケースを作成することができます。
- 国際市場における競争優位性。ほとんどのユーザーは、自分の言語で表示されることを好みます。世界のインターネットユーザーの50%以上がアジアにおり、アプリダウンロードの80%が非ネイティブ市場で、Google検索の50%以上が英語以外の言語で行われているということを知っておくべきでしょう。
- コールセンターへのプレッシャー。ローカライズされたソフトウェアは、スムーズなユーザーエクスペリエンスを保証します。ソフトウェアのUIをユーザーが正しく理解できれば、カスタマーサポートに電話する可能性はかなり低くなります。
2. 社内の利害関係者を把握する
ソフトウェアのローカリゼーションは、企業全体で取り組む活動であり、その責任も全社にあります。つまり、さまざまな部門が関わっているということです。ビジネス開発部門が新しい市場への参入を決めるかもしれませんし、その翌朝にはマーケティング部門がキャンペーンを計画するかもしれません。貴社のソフトウェアを新しい地域に適応させるには、製品管理や、ドキュメンテーションおよびソフトウェア開発部門の関与が必要であることを認識してください。
したがって、ビジネスケースが妥当に見え、新しい市場が視野に入っている場合は、関係するすべての部門で市場戦略を連携させる必要があります。また、すべての準備が整った後でローカライズを開始するのでは遅いのです。
3. 開発ワークフローにローカライズを組み込む
ローカリゼーションプロセスをワークフローに組み込むには、基礎が整っていることが不可欠です。ワークフローにローカリゼーションを統合できるように、ソフトウェアアプリケーションを国際化する必要があります。国際化(i18N)は、ソフトウェアアプリケーションを設計するプロセスであり、技術的な変更を行わずに、さまざまな言語や地域に対応できるようにします。ローカライズ(l10N)は、テキストを翻訳し、ロケール固有のコンポーネントを追加することによって、国際化されたソフトウェアを特定の地域や言語に適合させるプロセスです。
設定が適切であれば、新機能の開発とほぼ並行して翻訳作業を行うことができます。新しい言語や翻訳を追加するためにコードを変更する必要がないため、翻訳者は同じスプリントで開発者と同時に作業することができます。つまり、早い段階で、かつ頻繁にリリースできるということです。
4. 適切なツールを使用する
適切に国際化されたソフトウェアがあるからといって、ローカリゼーションプロセスが常に円滑かつ効率的であるとは限りません。翻訳単位(セグメント、文字列)は特定のソースファイルに含まれており、翻訳者に渡して処理することはできます。XMLやXLFの生データを受け入れ可能な翻訳会社が存在する場合もあり、翻訳可能なフォーマットに変換されます。しかし、プロセスをより細かく制御したい場合は、いずれかの翻訳管理システムを導入するという選択肢もあります。
CATツールと呼ばれるこれらのツールは、ソフトウェアの開発期間中に追跡可能な状態で翻訳プロジェクトを遂行するのに役立ちます。また、プロセス自体を制御することもできます。フリーランスの翻訳者を雇い、自身の組織からレビュー担当者にレビューを依頼するなど、翻訳の進捗を一目で確認するというようなことが可能です。こうしたツールのいくつかは、開発チームのワークフローに統合できます。つまり、ソースファイルの形式や新旧の状態について心配する必要もなくなります。翻訳作業はダッシュボードに表示されるだけです。
これらのツールの多くは、Webサイトやドキュメントをローカライズするための機能をすべて備えています。例えば、翻訳メモリ(TM)は大量のテキストを翻訳するときに便利です。ただし、UIテキストの翻訳に関しては異なる点に注意が必要です。TMだけでは翻訳の参照情報として不足しています。翻訳者は、翻訳している内容を理解するために、より視覚的なコンテキストを必要とします。「Rigi」は、翻訳者とレビュー担当者に動的なビジュアルコンテキストを提供することで、多くの翻訳管理システムが残した課題を解決します。
まとめ
ローカリゼーションを開発ワークフロー全体に統合すると、製品アップデートがリリースされた同日に翻訳も提供可能となります。こうすることで、すべてのエンドユーザーは新機能の恩恵をすぐに受けることができます。
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