ブログ

各ソリューションの詳しい資料はこちら
catch-img

IPランドスケープと知財経営戦略におけるAI翻訳ソリューションの活用

現代のビジネスは、グローバル経済の変動や気候の変化、予期せぬパンデミックなどの影響により見通しが立てにくく、長期的な事業戦略の立案が難しくなっています。

不確実性が高まる中で企業が競争の優位性を維持していくには、迅速かつ的確な経営判断が求められます。このためにますます重要視されているのが、知財情報の管理と活用(「IPランドスケープ」)であり、その実践ではAIを活用した機械翻訳ソリューションが重要な役割を果たします。IPランドスケープは昔からある用語ですが、まだ広く普及しているとは言えません。

そこで本記事では、IPランドスケープとは何か、そして、IPランドスケープによる知財経営※・知財戦略における、「AI翻訳ソリューションの活用方法と活用例」をご紹介します。

※ 知財経営とは、知的財産を戦略的に活用して企業価値を最大化する経営手法です。特許や商標を適切に管理し、ライセンス契約や訴訟などを通じて収益を上げることが求められます。

目次[非表示]

  1. 1.IPランドスケープとは何か
  2. 2.特許翻訳の課題とAI翻訳ソリューション
    1. 2.1.時間とコスト
    2. 2.2.複数言語への対応
    3. 2.3.専門用語/長文の翻訳
    4. 2.4.迅速な翻訳
    5. 2.5.コスト削減
    6. 2.6.高精度な翻訳
  3. 3.AI翻訳ソリューションの具体的な活用方法と注意点
    1. 3.1.特許出願の翻訳
    2. 3.2.特許調査の効率化
    3. 3.3.契約書や法律文書の翻訳
    4. 3.4.データ分析と知的財産権のモニタリング
  4. 4.まとめ

IPランドスケープとは何か

IP(Intellectual Property=知的財産)ランドスケープとは、企業が保有する知的財産権(特許、商標、著作権など)を基に、市場環境、技術動向、競合他社の活動などを包括的に分析する手法です。この分析により、企業は技術開発の方向性を決定し、競争力を強化するための戦略を策定することができます。

実はIPランドスケープを実践するにあたり、グローバル市場の調査・海外での特許申請に関わる翻訳は大変重要な要素となっています。この特許翻訳の点において、次の項目より課題と解決法をご説明いたします。

参考:
「経営戦略に資するIPランドスケープ実践ガイドブック」について | 経済産業省 特許庁 (jpo.go.jp) 
「経営戦略に資する知財情報分析・活用に関する調査研究」について | 経済産業省 特許庁 (jpo.go.jp)

特許翻訳の課題とAI翻訳ソリューション

特許関連文書の翻訳は、グローバル市場での知財経営において不可欠な要素です。しかし、特許翻訳には、その特性から、以下のような課題が存在します。

時間とコスト

特許文書の翻訳には多大な時間と費用がかかります。特に国際的な特許出願を行う企業にとって翻訳の遅れやコストの増加は、ビジネスチャンスを逃すリスクを伴います。

複数言語への対応

グローバル市場での競争を考えると、特許文書は複数の言語に翻訳する必要があります。これは、特許を出願する国や地域によって異なる言語要件に対応するためであり、そのために多言語対応の翻訳者が必要です。

専門用語/長文の翻訳

特許文書は専門的な技術内容を含むため、翻訳者には特定の技術分野における深い知識が必要です。また、文が長いという特徴があること、流暢性よりも正確性、統一性が求められることも課題と言えます。

ここで登場するのが、AIを活用した機械翻訳ソリューションです。AI翻訳ソリューションは、以下のような利点があります。

迅速な翻訳

AI翻訳は、膨大な特許文書を短時間で翻訳できます。これにより、企業は迅速に市場動向を把握し、競合他社の特許出願をモニタリングすることが可能となります。

コスト削減

すべて人手による翻訳は、品質に比例してコストは高くなるため、多言語対応が必要な場合、コストの負担はさらに増大します。そこでAI翻訳を活用することで、大幅なコスト削減を期待することができます。特に、中小企業やスタートアップにとって、AI翻訳の活用はコスト効果の高い解決策となります。

高精度な翻訳

当社のAI翻訳ソリューション「みんなの自動翻訳@KI」の特許エンジンは、特許庁から提供された対訳データで追加学習を行った特許翻訳に特化した機械翻訳サービスです。特定の専門分野に特化した学習を行うことで、分野に特化した翻訳の精度を向上させています。

  特許分野での機械翻訳活用​- 資料請求 | 翻訳会社川村インターナショナル 特許分野の翻訳において、機械翻訳の導入・活用が注目を集めています。しかし、特許文書特有の専門用語や長文を機械翻訳にかけ、訳文の品質基準を満たすにはちょっとした工夫が必要です。翻訳業務・コストの効率化を実現する「特許分野と機械翻訳」についてご説明いたします。 翻訳会社川村インターナショナル

AI翻訳ソリューションの具体的な活用方法と注意点

それでは、どのような活用方法があるのか、例を挙げながら見ていきましょう。

特許出願の翻訳

国際特許出願の際、現地語への翻訳が必要ですが、AI翻訳を使用することで、時間とコストを削減し、迅速な出願が可能になります。例えば、日本の企業が欧州特許庁(EPO)に特許を出願する場合、AI翻訳を活用して日本語の出願書類を英語やドイツ語に翻訳することで、手続きをスムーズに進めることができます。

特許調査の効率化

他国の特許文書を翻訳することで、競合他社の技術動向を把握し、自社の研究開発戦略に反映させることができます。米国の企業が日本での特許調査を行う際には、日本語の特許文書を大量に英語に翻訳する必要がありますが、AI翻訳では短時間で大量の文書を処理することが可能なため、調査結果の精度を向上させることができます。 

契約書や法律文書の翻訳

グローバル企業は、多言語での契約書や法律文書の作成が求められます。AI翻訳を活用することで、効率的かつ迅速な翻訳が可能になります。ただし、注意点として、契約書の翻訳に関しては少しの誤訳や訳抜けが大きな損害をもたらす可能性があります。そのため、AI翻訳の活用は内容把握にとどめるなど、正式な書類に関する使用については慎重にご検討ください。

データ分析と知的財産権のモニタリング

AI翻訳を活用することで、他国での特許出願や技術トレンドのモニタリングが効率的に行えます。これにより、新たなビジネス機会の発見や競合他社の動向把握が容易になります。

まとめ

このように、IPランドスケープと知財経営戦略において、AIを活用した機械翻訳ソリューションは、企業の競争力を大幅に向上させるツールです。迅速で高精度な翻訳が可能になることで、企業は国際市場での知財管理を効率化し、新たなビジネスチャンスを創出することができます。

弊社のAI翻訳「XMAT」は特許翻訳者や知財ユーザーの皆様から高い評価をいただき、多くの導入実績がございます。自社の知財経営に、AI翻訳の導入・活用をご検討の方はぜひご相談ください。

  AI翻訳活用クラウドサービスXMAT®(トランスマット)|機械翻訳・AIの有効活用 言語データのデジタル変革を実現【LDX lab】 XMAT®(トランスマット)は、ブラウザ上でAI翻訳を「簡単・安全」に活用できる、AI翻訳活用サービスです。<OpenAI連携により業務効率化を加速>5,500円/月で文字数無制限で利用可能!ドラッグ&ドロップするだけで様々な形式のファイルを翻訳できます。専門用語にも対応。原文の修正と翻訳された訳文の後編集をエディター画面で行うことも可能です。 LDX lab


関連記事

KIマーケティングチーム
KIマーケティングチーム
川村インターナショナルWebマーケティングチームです。開催予定セミナーやイベントの告知、ブログ運営などを担当しています。

翻訳業務の効率化でお悩みの方は
お気軽にご相談ください

ご不明な点はお気軽に
お問い合わせください。
各ソリューション資料はこちらから
ご請求ください。

人気記事ランキング

カテゴリ一覧

タグ一覧

ページトップへ戻る