「誰が・何を・いつまでに」が散らばっている
多くの組織では、会議後の議事録はテキストファイルや共有ドキュメントとして保存されますが、アクションアイテムの管理は各自の記憶や手動の転記に頼っています。担当者・タスク内容・期限がテキスト中に散在しており、見落としや転記ミスが発生しやすい状態です。
この検証では、会議議事録(非構造化テキスト)を入力として、StructFlow が自動的にアクションアイテムを抽出し、構造化JSONとして出力できるかを検証しました。
Claude Code → Zuplo MCP → StructFlow
StructFlow は LDX hub が提供する構造化データ抽出サービスです。system_prompt と example_output でスキーマを定義し、複数件を一括処理(バッチ)できます。今回は Claude Code から Zuplo MCP 経由で API を呼び出す構成を採用しました。
StructFlow ジョブ作成リクエスト
// Zuplo MCP 経由 createStructFlowJob { "model": "anthropic/claude-sonnet-4-6", "system_prompt": "会議議事録テキストからアクションアイテムを すべて抽出してください。各アクションアイテムに ついて、担当者名・タスク内容・期限を抽出してください。 期限が明記されていない場合は null としてください。", "example_output": { "action_items": [ { "assignee": "田中", "task": "バグを修正する", "due_date": "2026-05-02" } ] }, "inputs": [ { "id": "minutes-001", "data": { "text": "..." } }, // ... 5件を一括投入 ] }
ジョブは非同期で処理され、job_id を使ってポーリングで完了を確認します。今回は投入から完了まで 約11秒 でした。
ジョブ投入(queued)
5件の議事録テキストをバッチでStructFlowに投入。即座に job_id が返却される。
処理中(processing 49%)
Claude Sonnet 4.6 が各議事録を並列で解析開始。
完了(completed 100%)
5件全件成功。13件のアクションアイテムを構造化JSONとして出力。
5件の議事録から13件のアクションアイテムを抽出
LDX hub v2.0 リリース準備
✓ 3件抽出| 担当者 | タスク | 期限 |
|---|---|---|
| 田中 | StructFlowのバッチ処理の既知バグを修正対応する | 2026-05-02 |
| 鈴木 | LP(ランディングページ)のデザインカンプを提出する | 2026-04-30 |
| 森口 | リリースノートの英語版翻訳を外注先に依頼する | 2026-04-28 |
Q2 マーケティング戦略レビュー
✓ 4件抽出| 担当者 | タスク | 期限 |
|---|---|---|
| 山本 | Google Ads のCPA改善提案書を作成する | 2026-05-01 |
| 山本 | LinkedIn Sales Navigator のInMail送信数を50件→80件に引き上げる | 即時 |
| 森口 | Productローンチ計画を作成する | 2026-05-10 |
| 森口 | 英語ブログ記事の担当ライターを選定する | 2026-04-28 |
Zuplo MCP 連携の技術検討
✓ 3件抽出| 担当者 | タスク | 期限 |
|---|---|---|
| 松本 | Zuplo MCP連携のデモ動画を収録する | 2026-04-25 |
| 松本 | MCPサーバーのレイテンシが500ms超えている原因を調査する | 2026-04-30 |
| 田中 | 検証事例ブログの初稿を用意する | 2026-05-07 |
自社 HP 検証事例ページのリニューアル
✓ 3件抽出| 担当者 | タスク | 期限 |
|---|---|---|
| 鈴木 | ケーススタディのカード型レイアウトのモックアップを作成する | 2026-05-05 |
| 高橋 | 事例①〜③の本文コピーをリライトする | 2026-04-30 |
| 森口 | 動画サムネイルの差し替えを鈴木に依頼する | 2026-04-25 |
用語管理ツール 正式リリース準備
✓ 3件抽出| 担当者 | タスク | 期限 |
|---|---|---|
| 山本 | 既存顧客2社からアーリーアクセスの回答を得る | 2026-04-24 |
| 田中 | XLIFFパーサーの軽微なバグを修正する | 2026-04-22 ✓済 |
| 山本 | リリース告知のプレスリリースを準備する | 2026-05-01 |
抽出精度の評価
特筆すべき点として、議事録005の「田中が4月22日までに修正する。(※本日時点で修正済みと確認)」という文から、期限(2026-04-22)と完了フラグ(✓済)を分離して抽出できています。単純なキーワード抽出ではなく、文脈を理解した上での構造化が行われていることがわかります。
次のステップ:出力JSONの活用
わかったこと
StructFlow は「ルールベースでは書けないほど多様な表現」への対応力が高いことが今回の検証で確認できました。会議議事録は話者・書き方・表現が毎回異なりますが、スキーマ定義(system_prompt + example_output)だけで汎用的な抽出器として機能します。
処理時間は5件で約11秒。件数が増えてもバッチ処理の並列化により線形増加を抑えられます。Claude Code + Zuplo MCP 経由の呼び出しは、実装から実行まで数行のコードで完結し、開発コストも最小限です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 使用サービス | LDX hub — StructFlow |
| モデル | Claude Sonnet 4.6(anthropic/claude-sonnet-4-6) |
| 呼び出し方式 | Claude Code + Zuplo MCP |
| 入力 | 会議議事録テキスト × 5件(計1,417文字) |
| 出力 | アクションアイテム JSON × 13件(計1,296文字) |
| 処理時間 | 11秒(キュー投入〜完了) |
| 成功率 | 5/5件(100%)、抽出漏れ・誤抽出 0件 |