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新ブランド「XMAT(トランスマット)」の立ち上げとビジョン③実装機能と今後の目標 | LDX lab

作成者: KIマーケティングチーム|Jan 18, 2022 3:00:00 PM

 

 

本記事は、2021年1月にTransReed限定版ブログで公開したものです。
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川村インターナショナル(KI)は、2021年1月に機械翻訳技術を中核にした新しいプラットフォームとして新ブランド「XMAT(トランスマット)」を立ち上げます。今回の特集では、代表取締役社長森口功造にインタビューを実施し、新ブランドの立ち上げの背景やビジョンについて質問しました。

目次:

  1. 新ブランド立ち上げの経緯
  2. ユーザーのニーズ
  3. 実装機能と今後の目標
  4.  

「XMAT(トランスマット)」の機能について

質問:第一弾としてXMATに実装されている機能は何ですか。

森口:

前述したブレーンストーミングで挙がった要求機能をQuick MT、Quick PEとして実装してあります。機械翻訳エンジンは、5種類(みんなの自動翻訳@KI、Google Translator、Amazon Translate、Microsoft Translator、DeepL)から選ぶことができます。SAPのユーザー企業が、自社のマニュアルやアドオン開発のUIを多言語化する必要がある場合は、当社側でPEを実行できるオプションを実装してあります。

 

また、スタイルの検証機能は実装されていますが、自動修正については今後の実装を予定しています。機械翻訳の出力に対して用語を事後修正すること、また、原文を修正して機械翻訳を再取得することは本バージョンからできるようになっています。

 

逆翻訳を使って機械翻訳の性能を評価する機能や、NGワードが使用されていないか検証する機能もQuick PEに実装されています。つまりQuick PEは、ポストエディットだけでなくプリエディットを支援するツールでもあるということです。

QuickPE 操作画面

 

また、現時点のXMATではGoogle, Microsoft, みんなの自動翻訳が提供しているカスタムエンジンと接続して使用することが可能です。(カスタマイズにかかる費用は別途発生します。現時点で上記の3つの中からカスタマイズした機械翻訳エンジンを構築済みでお持ちの場合は、設定費用のみで利用ができるようになります。)

「XMAT(トランスマット)」のビジョン

質問:XMATのビジョンを教えてください。

森口:

XMATは単なる機械翻訳活用ツールにとどまらず、翻訳業務プロセス自体をクラウドの基盤に乗せることを将来的な目標としています。翻訳・ローカリゼーションのビジネスプロセスをデジタルプラットフォームに乗せることは、LSP(Language Service Provider)にしかわからないプロセス(品質保証や機能検証)が多くあるので、それがクラウドプラットフォーム上で実行されるだけでなく、自動化され、ビッグデータやAIとつながって、新しいプロセス変革をもたらすことを目標に掲げています。

 

すでに述べた通り、1ユーザーの潜在的なニーズを形にしていくことが、多くのユーザーに応えるきっかけになると考えています。今後の開発には、ユーザーの皆様からのフィードバックは欠かせませんので、忌憚なくご意見をいただければ幸いです。

 

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